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原田ちあきの人生劇場「垢抜けたい、でもオシャレに興味が持てない」

イラストレーター・漫画家の原田ちあきが皆さんの相談に答えてみたり一緒に悩んだりするコラムです。
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こんにちは。相談してくださってありがとうございます。
実は私も服に興味を持ち始めたのは20代後半になってから。

それまでは自分の体が入る服ならなんでもいいと思っていたし、どの服にどの服を重ねればかっこよくなるかなんて考えたこともなかったわよ。なんなら今もほとんど考えてないわ!

でもそれはそれでいいかな、なんて思っているわ。理由を書いていくわね!

興味を持つタイミングは人それぞれ

これは服装に限らず、恋愛、趣味、料理、勉強、何にでも当てはまることなんだけど、興味がないと何事も始められないし、上達しないわ!

結論から言うと、あなたが書いている通り、あなたが今夢中なことにお金と時間を費やすのが一番。

興味のあることって一生同じ熱量で興味を持ち続けられるわけじゃない。
「好き」「気になる」には賞味期限があって、何かをきっかけにある日突然美味しくなくなったりしてしまうものだと私は思っているの。

現に私も「勿体ぶらずに若いうちにもっとこれに触れておけばよかった! 今よりものめりこめたはずなのに!」と思うことがたくさんあるわ。
あなたが自分自身で今吸収しておきたいと思うものがあるなら、貪欲にそれに集中するべきだと思うな。

美味しいものは美味しいうちに。じゃないと勿体無いからね!
友達が美容を大切にしたいのと同じように、あなたも趣味を大切にすればいい。
姿形が美しいことももちろん素敵だけど、自分の好きなものに詳しくなったり、いろんな物事を経験したり知っているということも同じぐらい素敵なのよ。

知識は内面のオシャレ。人より深く物事を知っているって、かっこいいことよ~
自信を持って好きなものを吸収して欲しいわ!

悔しさは気付きのきっかけになる

でもあなたは、今のままでいたいっていう気持ちと垢抜けたいっていう気持ちが両方あるんだよね。

多分あなたは「全然変わらないね」と言ってきた友達の一言から自分の容姿のあり方について考え始めたんじゃないかな。
その気付きって実はすごく大切で、これってすごくいいきっかけだとも思うの。

友達の真意はその子自身にしかわからないけど、「この悔しさをきっかけに私もオシャレに目覚めちゃうかもね! ぷんぷんぷ〜ん」ぐらいに受け取るといいと思うわ。深く考えて落ち込む必要なんてない。
垢抜けていない私がいうのもなんなんだけど、オシャレも知識と同じで1日であっという間には手に入らない。
まずはできるところから、できる範囲で始めてもいいんじゃないかしら。

もしあなたに「こういう服を着てみたい」「そういうメイクをしてみたい」と思える人がいれば、小さなところから真似をしてみることから始めるといいかもね。

最初はお金をかける必要はないよ。
アイラインの引き方一つでも、眉毛の形一つでもいい。
失敗しても似合わなくてもいいから「始めてみる」ことが大切よ。
失敗は間違いではないからね。

私はイラストレーターだからイラストで例えるけど、絵が上手な人は生まれた時から絵がうまかったと思う?
きっと違うよね。小さな頃から何回も何回も描いて、描き続けた結果が今。
これって垢抜けることに限らず、仕事も勉強も全部そう。始めたては誰だってみんな下手っぴだし初心者よ。

あなたに物申したギャルがどれぐらいオシャレさんなのか私にはわからないけど、きっとその子だって失敗して、研究して、また失敗しての繰り返しで掴み取ったオシャレの知識や技術のはず。

さいごに

もしもあなたがオシャレに興味を持っているなら、まずは一歩踏み出してみてはいかがかしら。

そこでもっと「自分に似合う服はなんだろう」とか「自分に似合う眉毛の形はなんだろう」とか「自分に似合う髪型はなんだろうって」いう興味が持てたら、きっとそこからはオシャレを楽しむことができるはず。
持てなかったらそれはそれで「今はその時じゃないんだな」でいいのよ。

まずは何事も始めてみないとわからないわよ〜!
心配しなくてもあなたの「面白いと思える事」はきっとこれからどんどん増えていくわ!
失敗してもいいからなんでも試してみましょうね。
明日も可愛いあなたでいてね。

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原田ちあき
イラストレーター・漫画家
大阪在住のイラストレーター・漫画家。よいこのための悪口メーカー。書籍「手から毒がでるねこのはなし」「誰にも見つからずに泣いてるきみは優しい」等/連載「やはり猫にはかなわない」