娘を出産したとき、それはもう「ほんの一瞬たりとも気が抜けない日々」の始まりでした。
少しでもぐずれば(どこか具合が悪いのか?)と焦り、大人しくしていれば(具合が悪くて元気がないのか?)と不安になり…。何かにつけて、四六時中心配していたことを覚えています。
しかし、下の子が産まれ二人目育児が始まると「あの頃の私は、なんて細かいことにこだわっていたんだろう…」と思うことばかり。
実際上の子より世話の焼ける坊っちゃんですが、「精神的な余裕があるだけで、こんなに心の負担が軽くなるんだ!」とびっくりしています。
初めて親になったとき、私は「完璧な育児」を目指すことにこだわり過ぎていたのかもしれません。
市販のベビーフードを使うたびに「手抜きをしているんじゃないか…」と罪悪感を抱いたり、発育や発達のスピードが平均より遅いと「だめなのは私の育て方のせいだ…」と自分を責めたりしていました。
ですが、そんなネガティブな感情をよそに元気に育っていく娘を見ていると、完璧な育児を目指すまでして頑張らなくても子どもはちゃんと育つと教えられたような気がします。
今は市販のベビーフードもありがたく利用しているし、当時あんなに気にしていた発育・発達についても「いつの間にか成長していた…!」と気付いてすらいないことも。
また、泣いても泣いている理由が分かるから焦らなくなったり、夜泣きや吐き戻しが多くても「今だけの辛抱!」と割り切れるようになったのも、二人目育児ならではだと思います。
つまり、私が二人目育児をラクだと思えるのは、「上の子を育てた経験から、心にゆとりを持って育児に挑むことができる」のが一番の理由だと思いました。
とは言え、子どもが二人になればその分手がかかることに変わりありません。
娘は絶賛赤ちゃん返り中ですし、食事やおむつ替えの手間も、もちろん2倍に。ワンオペでこなさなければならないお風呂タイムは、慌ただしすぎて自分の髪や身体を洗うのもままなりません。
中でも一番大変だと思うのは「体力面」です。
「子育ては体力勝負」と聞いたことがありますが、二人目を育てている今、その言葉を痛いほど実感しています。
当時は、娘を抱っこ紐に入れて家事や買い物など一日中動き回ることができました。
しかし、今となっては赤ちゃんを抱き上げるだけでひと苦労。しかも抱っこ紐を使いたくても腕が上がらず、一人で装着することすら厳しくなってしまいました。
既にこんな状態では、この子が走り回るようになったとき、果たして私はついていけるのでしょうか…。想像するだけで今から震え上がってしまいます(笑)