はぁ～うっせぇわ！言い訳ばかりの男に下した正論パンチ【実録コラム】
何かにつけて言い訳がましく自分の考えをごり押しする男。たとえ好きでも、言い訳ばかりでは正直うんざりしてしまいます。こんなイライラ製造機の言い訳男に“喝！”を入れた、２人の女性たち。どうやって相手をいいくるめたのでしょうか？
【しくじり体験談】まじか…マッチングアプリの出会いは嘘と粘着まみれ
作成 : 2023.04.29 19:10
7
出会いのひとつとして定着したマッチングアプリ。運命の出会いもあれば、ちょっとやばいかも……と思うような出会いも。今回は、そのやばい方の出会いをした女性２人にしくじり体験談を語ってもらいました。
【しくじり体験1】私の好みにピタリとハマる“気が合いすぎる”男の正体に戦慄!!
初対面のデートで感じた彼の印象は、すごく気遣いができる人。マジメで恋愛慣れしていなそうな雰囲気なんだけど、さりげなく私をエスコートしてくれるところにキュンとしたんです。あと、怖いくらい気が合うというか、彼がセッティングしてくれたお店やデートコースが私の好みドンピシャで。彼は「たまたまですよ～」なんて謙遜してたけど、めちゃくちゃ感動しましたよね。その後のデートでも、毎回びっくりするほどお店や行き先の選定が完璧なんです。おまけに同じ本や映画を見ていたり、私の好きなアイドルに詳しかったりと、共通項が多いから話もすっごく盛り上がるし、口説き方や雰囲気づくりも私好み。「本当に運命の相手なのかも!?」とワクワクしていたのですが、ふと違和感に気づいたんです。
あるとき彼が「このお店のケーキ好きだよね」と手土産をくれたのですが、彼との会話でそのお店の話をした記憶がなくて。というか、話すはずがないんですよ。元不倫相手の店だから(笑)。何で知ってるの!?と考えた末にピンときたのが、過去のSNS投稿。相手の存在を表に出せない分、「ケーキ大好き♡」みたいな投稿で遠回しにLOVEをアピールしまくってたんですよね(痛)。思い返せばデートの行き先も、好きな本も映画もそのほかのことも、全部SNSに「これが好き♡」と投稿した内容。なんなら「こんな風に口説かれたい」というシチュエーションも、大昔のブログに書いた内容そのまんまで……。いくら私の気を引くためとはいえ、ここまで調べてたの!?って。そもそも私のSNSの存在なんて教えていないのに。まるでネットストーカーじゃないですか。血の気が引いたし、LOVEな気持ちも一気に冷めました。
SNSの存在がバレたのは、たぶんアプリのプロフィールに使った画像のせい。多少加工はしたものの、SNSにも同じ画像を乗せていたことがまずかったんだと思います。だって、画像検索機能を使えば、写真の出どころを探すのなんて簡単じゃないですか。SNSで個人情報を出し過ぎたことや、鍵垢にしておかなかったことも不用心でしたね……。速攻でブロック＆鍵垢にしたかったけど、ガチでストーカー化したら怖いから、できるだけ穏便に距離を置けるようSNSで情報操作。「家の事情で実家に帰る」「しばらくSNSは休む」と嘘の情報を流したうえで、彼にも直接「会うのが難しくなった」と連絡。やりとりの頻度も少しずつ減らしていき、無事にフェードアウトすることができました。
いい人ではあったし、彼なりに一生懸命だったのかもしれない。けど、一方的にプライベートを探られるのは無理ですね。あと本当に好みが合うならいいけど、無理して相手に合わせ続けるなんて無理じゃないですか。交際後に豹変するとか、モメて個人情報を晒されるとか、トラブる前に離れられて本当によかった。皆さんも個人情報の管理には要注意ですよ！
（証券会社勤務／28歳女性）
【しくじり体験２】うまい話には裏がある！まさかのギャップでときめきが大暴落
第一印象でビビッ！と来たのは顔の良さ。まるで一目ぼれに似たような衝撃を受け、画面をスクロールする指が思わず止まったんですよね。しかも高学歴で高収入で高身長。お相手候補の中でもひときわ光るプロフィールを見て、「こんなにも好条件の男性がなぜここに!?」とも思いましたよ。当然、女性からの「いいね！」の数もダントツ。会ってみたいけど難しそう……と思いつつも「いいね！」を押したら、なんと彼からメッセージが届いたんです。彼のハンドルネームは森杉さん。正直、近づきがたい印象もあったのですが（イケメンすぎて！）、メッセージでの言葉づかいも返信もめちゃくちゃ丁寧でやさしくて好感度爆上がり。おまけに好きな音楽やアーティストがたまたま同じこともあって、すぐに意気投合。とんとん拍子に話は進み、なんとその日のうちにデートの約束までこぎつけたんです！ もうね、素敵な恋が始まりそうな予感にときめきながら、速攻で美容室に駆け込みましたよ（笑）。
けど、おかしいんです。当日待ち合わせ場所に行っても、彼らしきイケメンの姿が見えないんですよ。戸惑う私に声をかけてきたのは、のっぺりした顔立ちの小太りおじさん。え？誰？と思いましたが、自信に満ちた笑顔で彼が言うんです。「こんにちは、森杉です！」って。プロフィール写真とのギャップがデカすぎて、脳がバグッたのかと思いました。帰ろうともしたのですが、彼の勢いに押されてやむなくカフェに入ることに。そこで始まったのは、ひたすら俺自慢を語りまくる“俺様劇場”。アプリでの丁寧なキャラはどこへやら態度は偉そうだし、話に出てくる仕事とか趣味とか家族構成も、なんなら身長もプロフィールの内容とかなり違うんですよね。なんというか、現実では平社員なのに、アプリでは社長を自称しているような感じ。要は見た目も中身もすべてが“盛りすぎ”だったんですよ。自分を良く見せようとする気持ちはわかるし、多少盛るくらいなら全然いいと思うんです。だけど、ここまで盛りまくるのは、ある意味詐欺師と同類ですよね。
そんな彼に言われてびっくりしたのが、「君は合格だ」という言葉。ポイントは①プロフィールの写真と見た目が同じ、②約束の時間を守る、③自分の話を黙って聞く、らしいです。もう二度と会いませんけどね！自分は散々盛りまくってるくせに、ふざけんなって感じですよ。あと②と③から察するに、会う前や途中で帰る人が多かったんでしょうね。まぁ、ノコノコとついてきてしまった私は相当なアホってことです（苦笑）。今回はただウザイだけだからよかったものの、これがガチの詐欺とか勧誘だったら、もっとヤバかったろうな……。
会うまでは「選ばれて嬉しい！」みたいな気持ちもあったけど、「選んでやった」みたいな態度だとめちゃくちゃ萎えますね。しかも、盛りすぎて詐欺師みたいなヤツに！これからもメゲずにアプリで出会いを探すつもりですが、次はもっとメッセージのやりとりを続けて、相手の人となりを見極めてから会うようにしようと思います！
（アパレル関係／26歳女性）
取材・ライティング：水嶋レモン
関連記事：水嶋レモンさんのその他の記事を読む
水嶋レモン
人間観察ライター
栃木県宇都宮市出身。タウン紙の記者や、某販促メディアの広告提案営業、雑誌の編集者として働いたのち、フリーランスのエディター兼ライターに。近年はインタビュー記事の執筆をメインに活動中。好きな人間観察スポットは、電車の中、チェーン系の喫茶店、新宿ゴールデン街など。