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おじさんもハラスメントの餌食に!?戦わない対抗策で問題回避!

少しいきすぎた行為をしただけでハラスメントと言われる時代。被害者だけじゃなく、いつ加害者になるかという危機感を持つことも大切です! そこで、巷のハラスメントを定義・シチュエーション・カウンセラーによる対策と編集部考案の対抗策をご紹介。もしかしたらその行為、ハラスメントかもしれませんよ!?

涙をこらえ必死で耐えている…
おじさんハラスメントの実態

第五弾は、おじさんに対してのハラスメント。えっ? おじさんはする方じゃないの? と思われたみなさん。いえいえ、おじさんだってハラスメントの標的になっているのです。

若い子が奏でるブラインドタッチの旋律の横で、1文字1文字ゆっくり入力をするおじさんの昭和節。それを「遅い」だの「こんなのもできねーの」と罵倒を浴びても、おじさんは必死で耐えているのです。年齢に対する嫌がらせは、いずれ自分が対象になるかもしれません。そうならないためにも、まずはおじさんに対するハラスメントの知識を学び、優しい心を持つようにしましょう。

【授業1】
エイジハラスメント(エイハラ)

エイジハラスメント(エイハラ)
エイハラとは、年齢や世代の違いを理由とした差別や嫌がらせ行為。高齢の社員に対するものをはじめ若い世代や女性に対してなど、老若男女が被害者に。

やりがちシチュエーション
会議で若者のトレンド話になったとき、おじさんが必死でひねり出した2年くらい前に流行った情報を、若手社員が「あぁ、その情報全然遅れてますよね。ってかそんなことで会議止めないでくださいよ~」と半笑いでディスり。耳まで真っ赤になったおじさんに対して、追い打ちで「●●さんにはこの話題難しんじゃなないですか~」とボディブローをお見舞い。フルボッコされたおじさんはもはや抜け殻状態に……。

エイハラにあってしまったら…
カウンセラーによる対策
何よりも大切なことは、「真に受けず自身のペースで成長していこう」という気持ちです。それを前提にしつつも、エイハラ的発言や行為がエスカレートしていくようであれば一度は上司に相談することが必要です。年齢や能力は関係なく尊敬し合えることが適切ですので、相談の際は相手の批判だけでなく尊敬している点も話すと良いでしょう(カウンセラー:乾紫響さん)。

効果があるかも!?エイハラの対抗策
“滋養強壮ハラスメント”
年齢に対する嫌がらせを受けたら、デスクに並べた滋養強壮に効くアイテムを片っ端から食して飲んで、『俺、まだまだやれます』感をアピール。みなぎるエネルギーと漏れ出す独特臭をまき散らし、枯れてない男を見せつけます。マムシがとぐろを巻く怪しい瓶に映るは、スッポン片手に目を血走らせたおでこテッカテカのおじさんの笑み。もうカオス過ぎて声をかけるのをためらうはず。※編集部考案の対抗策です。スッポンの噛みつきにはご注意ください。

【授業2】
テクノロジーハラスメント(テクハラ)

テクノロジーハラスメント(テクハラ)
テクハラとは、パソコンやスマートフォンなどの知識が豊富でスキルのある人が、不慣れな人に対して侮辱したり、叱責する行為。

やりがちシチュエーション
左右の人差し指をピーンッと伸ばし、指紋を押し付けるようにキーボードをたたくおじさんに向かい、「おっそいすね~」「まだ終わんないんですか~」と、矢継ぎ早に浴びせる若手社員の急かしボイス。焦ったおじさんは、変換ミスのオンパレードで書類が暗号化。ドラクエの復活の呪文のような文字の羅列に懐かしさを覚えるも、若手社員は何のことかとさらにイラ立ちを覚えて、おじさんに向かい悪意のある会心の一撃をお見舞いすることに……。

テクハラにあってしまったら…
カウンセラーによる対策
優しく教えてくれそうな方がいればその人から教わるのが一番。しかしそれが難しい場合は、反発や無視したりせず相手を持ち上げてみましょう。知識不足を馬鹿にしてくる人の多くは『こんなに知っている自分を褒めてほしい』という承認欲求を抱えている為、「なるほどね!」「勉強になるな~」などプラスの言葉で返すと早期解決に繋がります(カウンセラー:乾紫響さん)。

効果があるかも!?テクハラの対抗策
“二人羽織ハラスメント”
いつものように入力が遅いだの理解するまでに時間がかかるだの言われたら、スタンバっていた息子を背後にぴったりつかせ、大き目のジャケットに袖を通します。いつも馬鹿にしていた若手社員のマイナス面を、無表情でつぶやく父親の言葉を息子がすかさず文字入力。ブラインドタッチで綴られた評価シートをどうするかが気になって、もう馬鹿になんてできなくなります。※編集部考案の対抗策です。社員の情報を事前に集めておくことをお勧めします。

【授業3】
リストラハラスメント(リスハラ)

リストラハラスメント(リスハラ)
リスハラとは、リストラ対象者に対する嫌がらせや、不本意な異動で自主退職へと促す行為。また、言葉で追い込むなど精神的な発言もリスハラに該当。

やりがちシチュエーション
勤続30年以上……。一時は会社の即戦力として輝いていたおじさんを、「無駄に高給取りでまいるよなぁ」「●●さん、もう引退していいんですよ~」と、会社のお荷物扱いをして嫌味をタラタラ。窓際どころかまったく違う部署へと追いやり、おじさんの存在を消そうとする輩さえいます。ただ数日後に、嫌味を言っていた輩が同じ部署に配置され、実はリストラ対象者だと知りお互い複雑な思いで働くというカオス空間ができあがることも。

リスハラにあってしまったら…
カウンセラーによる対策
リスハラは嫌がらせの中でも最も精神的ダメージの大きいものの一つで、上司から直接受けるケースも多いです。その為、なるべく早く社外の相談機関を利用し自身のメンタル面と会社での立場を守るよう努めることが大切。また、「いつ頃から・誰に・どのような内容」で嫌がらせを受けたか整理し、記録しておくことをオススメします(カウンセラー:乾紫響さん)。

効果があるかも!?テクハラの対抗策
“窓際で手旗信号ハラスメント”
リストラ対象となったおじさんをほくそ笑む社員の前で徐に手旗信号を取り出します。セーラーをイメージしたスカーフを首に巻き、窓に向かって上下左右と手旗をふりふり。応答するかのように、向かいのビルで働くリストラ同盟のおじさんが、同じように手旗信号を送ります。自分の立場を悲観するのではなく、楽しもうとするおじさんの順応力を見て恥ずかしさを覚える社員続出。※編集部考案の対抗策です。手旗信号を覚えるまでは一苦労かもしれません。

【授業4】
シルバーハラスメント(シルハラ)

シルバーハラスメント(シルハラ) 
シルハラとは、介護を必要とする高齢者に対する嫌がらせ。介護を放棄したり拒否をするほかに、罵倒をするなども該当。

やりがちシチュエーション
献身的に介護をする人たちがいる傍ら、介護疲れで疲弊してしまった家族や、心ない介護職員などから「どうしてひとりでできないの!」「またこぼして!!」ときつくあたられ、心も体も傷つく要介護者。歳をとると、時間の経過感覚が子供の頃のようにゆっくりになるそうです。つまり、辛い思いを倍の時間をかけて耐えているということ。介護疲れによるものだから……、つい魔が差して……ではすまされないことを知っていただきたい。

シルハラにあってしまったら…
カウンセラーによる対策
介護を受けているという立場から我慢を強いられやすいシルハラに対しては、「正直な気持ち」と「感謝の言葉」をセットにして対処しましょう。「色々迷惑かけて申し訳ないと思っている。でもいつも手を貸してくれてありがとう。」のように。但し面白がって嫌がらせをしている場合もあるので、いざという時の相談相手は考えておきましょう(カウンセラー:乾紫響さん)。

効果があるかも!?テクハラの対抗策
“壁いっぱい家政婦は見たハラスメント”
介護者の部屋にびっしり埋まるは、伝説の家政婦の写真。所狭しと貼られた写真は、じっとりと部屋の様子を観察しているかのよう。そんな部屋でインカムをつけて待ち構える介護者を不信に思いつつ、暴言をあびせる介護職員(家族)。待ってましたとばかりに、ドアの隙間から覗く伝説の家政婦さんチックなおばさまのRECタイムで証拠を押さえられ、もはや袋のネズミです。※編集部考案の対抗策です。ベッドの下からのぞき見パターンもアリです。

【授業5】
カスタマーハラスメント(カスハラ)

カスタマーハラスメント(カスハラ)
顧客による理不尽なクレームや暴言、度を越えた謝罪を要求するなどの迷惑行為。ネットへの誹謗中傷や書き込みも該当。

やりがちシチュエーション
トリセツに丁寧に書かれているのをガン無視し、「全然使えねーじゃねーか」「こんな不良品売り付けやがって」とひとり騒ぐ悪質カスタマー。従業員はまったくもって悪くないのに土下座を要求し、あろうことか払い戻しを要求……。従業員を守ろうと戦うおじさんの額に光るは、冷や汗とじっとりにじみ出る脂汗が。手術中の執刀医をサポートするナースばりに、おでこふきふきしてあげたくなるのです。

カスハラにあってしまったら…
カウンセラーによる対策
「安易に対応してしまわない」という姿勢が大切です。面倒事を避けたいという思いから特別扱いをしてしまうと、行為がエスカレートしたり他のお客さんからの評価にも関わります。「自分の一存では判断できかねます」といったマニュアル対応で問題ありません。発言内容をメモしておき、上司や責任者に正確に伝えることを徹底しましょう(カウンセラー:乾紫響さん)。

効果があるかも!?テクハラの対抗策
“子守唄合唱ハラスメント”
自分の都合で買った商品なのに、最新版が出た途端「返金しろよ」とのたまう悪質カスタマー。それを見たおじさんは、威嚇する若者の怒りを収めるために子守唄を独唱。その美声に誘われるようにおじさんたちがゾロゾロと集まり、子守唄のコーラスのはじまりはじまり。若者はパニックになりながらも、次第に怒ることが馬鹿らしくなりそそくさと帰ってくはず。※編集部考案の対抗策です。耳をすませばのワンシーンのようにやってもらいたいものです。


まとめホームルーム

今回の大人のハラスメント講座は『おじさんへのハラスメント』についてお送りしました。立場や年齢が上の人であっても、ハラスメントは起きています。

おじさんだから加害者ではなく、おじさんも被害者になるという事実を知り、誰に対しても同じように接することを心がけてほしいもの。

ゆえに、今回の教訓

【おっさんに喝!】

この言葉を世のおじさんたちにばらまいて、家族や世の女子に虐げられても、薄くなった頭皮のように、ほんのりじんわり輝いていただきたい!


【協力してくれたカウンセラー】
福井県で心理カウンセラーとして活動しながら、カウンセリング心理学の講師、アートセラピスト、LINE上での相談など幅広く活躍。専門分野は恋人との関係、人間関係、感情コントロールなど。


イラスト:波打ベロ子

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