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原田ちあきの人生劇場「ずっと友達だった子と縁を切りました」

更新 : 2021.03.16 08:00 / 作成 : 2021.03.16 08:00
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イラストレーター・漫画家の原田ちあきが皆さんの相談に答えたり一緒に悩んだりするコラムです。
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人間は一人一人許容できるものが違う

まずあなたに言いたいのは、その子によく勇気を出して嫌なことを嫌と伝えられたねっていうこと。

言われた側はその時ムッとしてしまうかもしれないけど、後々きちんとその子の糧にもなるはずだよ。

嫌だなと思った事を素直に伝えるって本当にとっても優しい事。
指摘されると反発する人がほとんどだし、最悪揉めちゃう。

面倒な事になるのが嫌で、適当に合わせたり、黙って離れていく人がほとんどなのに勇気を出して偉かったわね!

人付き合いって「他人」対「他人」だから、意見や習慣、価値観、何がOKで何がNGかは絶対に全員違うの。

大なり小なり相手の行動に合わせることや我慢って必要だとは思うんだけど、自分のキャパを超えてまで、他人が必要としている形に自分をねじ曲げる必要はないのよ。

自分ばっかり人に合わせて、すり減っていくのってしんどいじゃんね。
だから自分の為にも友達の為にも、嫌な事は嫌と言えたあなたは優しくて素敵な人だと思うな。

離れてしまった人はそこまでの縁だった~ぐらいで

「離れてしまった人はそこまでの縁だった」と思うのが一番。

偉そうにこんなことを言っている私も、友達と疎遠になっちゃったりするとなかなか受け入れられないけどね。ワハハ! 仕方ない! 人間だし!

でも、自分に言い訳を与えてあげるってとっても大切な事なのよ。

相手に合わせる事は、人付き合いにおいてもちろん大切だけど、相手にも合わせてもらったり、大切にしてもらわないと、いつかひずみが生まれちゃう

相手をリスペクトしているつもりでも、それが伝わっていないなら意味がないし、自分の親切や思いが通じる相手、通じない相手っていうのは必ずいるもの。
逆に相手から見てもそうだよね。

きちんと気持ちを汲み取り合えない人と無理して一緒にいても消耗しちゃうだけだから、適正な距離で仲良く(仲良くは無理でも平和に)接していくといいと思うな。

もしかすると相手の子とあなたの今の距離感が、一番いい距離だったのかもしれないしね。

合う合わないはお洋服に似ている

人間関係の合う合わないってお洋服に似ていると思うの。

例えば、自分の体のサイズに合わないお洋服は、いくら素敵でも、可愛くても、あなたに似合う色をしていても、無理矢理着れば不格好になったり、キツくて苦しい思いをしたりするよね。破れてしまうこともあるかもしれない。

でも、服って世の中にそれ一枚だけじゃなくってよ

服はそれぞれの形を変えることや、色を変えることはできない。あなたも今すぐ体形を変えることはできない。
今の自分に合わないサイズの服をわざわざ着る必要はないのよ。

自分にも、合わなかった服にも罪はない。その服はその服で素敵。
でもあなたに合わないなら、手放してしまってもいいのよ。
それは悲しい事ではないと思うの。

もっともっとあなたにフィットする、しっくりくる服を探せるチャンスがやってきたんだと思うなぁ。

あなたと仲良くなれる人はこの世の中に沢山いるわ。誰か一人との関係が崩れただけで落ち込む必要はないのよ!

心の形は変わる

心の形って体と同じで、年を取るごとに変わっていくものだと思うの。
太ったり痩せたり、丸い形になったり、三角になったり、似合う色が変わったり。

だから、焦らなくても時間が経てば、いつかあなたとその子の心の形がしっくりくる日が来るかもしれないよ。

それまでは自分の心にフィットしてくれる人、無理せずリスペクトをし合える人、素敵だと思えるものと一緒に過ごせばいいと思うの。

きっとまたお話しできる日が来るわ。その日が来るのが楽しみだね。

あなたの明日が今日より素敵なものになりますように。
明日も可愛いあなたでいてね。

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原田ちあき
イラストレーター・漫画家
大阪在住のイラストレーター・漫画家。よいこのための悪口メーカー。書籍「手から毒がでるねこのはなし」「誰にも見つからずに泣いてるきみは優しい」等/連載「やはり猫にはかなわない」